2010年09月28日

パラグアイの日系人

日系移民が最初にパラグアイに入植したのは1936年のこと。
ラ・コルメナという移住地にブラジルから10家族、
日本から11家族が入植したことに始まる。

その後、戦争で移住は一時中断したが、1955年に再開。
南部を中心に移住がすすみ、現在、パラグアイに居住する
日系人は8000人ほどといわれる。
多くは農業に従事するが、アスンシオンやエステ、
エンカルナシオンといった都市部で商業を営むものも増えてきている。

日系人が移住するまでは、パラグアイでは野菜を食べる習慣が
乏しかったが、日系人が豊富な種類の野菜を導入したことで、
市場には色とりどりの野菜が並ぶようになった。

パラグアイ料理に欠かせないタマネギやトマトでさえも日系人に
よってもたらされたものだ。また、輸入に頼っていた小麦の生産も、
日系移住地を中心に広がり、現在では輸出されるまで成長。

そして、日系移住者の経済貢献でも注目されるのが大豆の生産である。
もともとは味噌など作るため、自家用に日系人がもちこんだが、
大型機械の導入とともに生産量は急激に伸び、やがて他の民族にまで
大豆生産が広まるにつれて、大豆はパラグアイの主要輸出品目にまでなった。


  


Posted by Marcial Guerrero Portillo at 17:57Comments(0)パラグアイについて