2011年07月27日

ニャンドゥティ

Ñanduty (ニャンドゥティ)


パラグアイの代表的な民芸品で、グァラニー語で『蜘蛛の巣』という意味の刺繍です。









ニャンドゥティの民話


昔、ある村の若者が酋長の娘に恋をしました。
娘の結婚条件として酋長は、その若者に
「娘が気に入るプレゼントを持ってきたらお前と娘を結婚させよう」
と言いました。
貧しい家の若者は高価なプレゼントなど
用意できるわけがなく途方にくれて
森の中をさまよい歩きつづけました。
歩きつかれて、ふと見上げると森の中に
キラッと光るものを見つけました。
よく見るとそれはクモの巣に付いた朝露が
木漏れ日を浴びて光っていたのでした。
若者は家に帰ってその美しい光景を母親に伝えました。
母親は息子のために一晩中かかって美しい「クモの巣」
を作り上げました。そして次の日、若者は母親が作った
「クモの巣」を持って酋長の家へ行きました。
娘も酋長もそのプレゼントに大層喜び、
若者は娘と結婚することができました・



  


Posted by Marcial Guerrero Portillo at 21:47Comments(0)パラグアイについて